トパーズ
(Topaz 和名:黄玉)トパーズはペグマタイト鉱床から産出する珪酸塩鉱物で多くのカラーを持つ天然石です。古くから宝飾品として使用されてきました。
トパーズの産地・由来
現在の主な産地はブラジルやアフリカになり、名前の由来には2通りの説があるとされています。1つは古代インドで使われたサンスクリット語で「火」を意味する「topaz(トパズ)」から来ているという説、もう1つはギリシャ語の「探し求める」という意味を持つ島「topazos(トパゾス)島」から来ているという説があります。
トパーズの特徴
トパーズは宝石学では2種類のタイプに分類されており、1つはOH-type(主にインペリアルトパーズと呼ばれている)でトパーズの最高峰とされておりオレンジ味を帯びているものが特徴です。もう1つはF-typeと呼ばれ、放射線処理によって様々な彩りを与えられるのが特徴となっています。
私達が普段よく目にするブルートパーズなどは、F-typeで様々な色合いがあり、青空のような鮮やかなスカイブルートパーズや、落ち着いた深いブルーのロンドンブルートパーズなどが私たちの目を楽しませてくれます。
トパーズの歴史〜人々が探し求めた島
トパーズの名前の由来の1つとされているトパゾス島は現在は絶産していますが、かつてはペリドットの産地として有名でした。
かつて、トパーズと名付けられた石は、実はペリドットだったということも分かっており、いつの時からトパーズとペリドットが区別されるようになったのかは不明ですが、違う言語の国の人々が同じ島にたどり着き、1つの石に魅了されていたということは興味深い話です。