トルマリンとは?
(Tourmaline 和名:電気石)宝石の一つで、無い色はないといわれるほどカラーバリエーションが豊富な鉱物です。
カラーバリエーション豊かなトルマリントルマリンの特性・特徴
トルマリンは様々な成分元素が混ざり合い、複雑な組成をした約10種類の珪酸塩鉱物を総称するグループ名で、1つの鉱物としては最多のカラーバリエーションを持つ石です。
トルマリンの原産地・名前の由来
トルマリンの産地はブラジル、アフガニスタン、ナイジェリア、ミャンマー等、世界各地で産出されます。トルマリンの名前は、スリランカのシンハリ語で「色の混ざった石・宝石の砂や小石」を意味する「turmali(トルマリ)」に由来していると言われています。和名の「電気石」は、両端にプラスとマイナスの電極を持ち、加熱する事により静電気を帯びることから名付けられています。
トルマリンの色の魅力
トルマリンは多色性という特徴を持ち、ひとつの結晶に二つの色が混在するものは、「パートカラー(バイカラー)」、三つの色が混在するものは、「パーティーカラー」と呼ばれます。中心が赤、外側が緑色のものは、スイカそっくりの色合いから、「ウォーターメロントルマリン」と呼ばれ、数あるパートカラー(バイカラー)・トルマリンの中でも、もっとも人気があります。
スイカのような色合いのウォーターメロントルマリン虹を渡って旅した石
「トルマリンには全ての色がある」と言われるほど、豊富な色合いを持ちます。 古代エジプトでは、地球の中心部から太陽まで、虹の架け橋を渡って旅をしてきた石と考えられ、トルマリンの持つ多彩な色は、この旅の途中で虹から渡された色だという伝承があるそうです。 ごく稀にしか見る事の出来ない特別な虹。そんな特別な虹と結びつける事で、トルマリンも特別な存在として古くから人々を魅了してきたのでしょう。