天然石ルースの解説|ルースの種類一覧
ルース(ルースストーン)とは
ルースとは「裸石」という意味で、穴の開いていない天然石を指す呼称です。台座にセットしてアクセサリーにしたり観賞用コレクションとして楽しみ方がありカットの施されたファセットカットや底面が平らなカボションがあります。透明度が高く傷が少ないものほど希少性が高く「宝石」として価値も上がります。また希少なダイヤモンドやルビー様な貴石ルースが有名ですが現在流通している大部分が一般的な天然石の半貴石ルースです。
ルースの選び方|ルースは大きく分けて2種類
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ファセットカット タイプ
ファセットカットはルースに複数の面を持たせて輝きを引き出す技法で15世紀頃から今日まで様々なカットが生み出されています。
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カボション タイプ
カボションは底面が平らでドーム型に研磨されたルースです。表面はつるっとしたものが多いですが一部カットが施されたものもあります。
利用目的に合ったルースの選ぶ
天然石ルースをアクセサリーやジュエリー素材として選ぶ際はそのルースをどのように使うかというイメージが必要です。指輪やペンダントなどの場合、台座の形状やサイズの把握が重要です。平面的な台座であればカボションの方が安定します。下方向からも光が入りやすいキュレットのあるファセットカットでは爪留めやファセットカット用の台座にセットすることが望ましいです。また、コレクションとして手にされる場合はルースケースに入れて保管することをお勧めします。
ルース販売の種類
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定番サイズのルース 粒売り
ラウンドやオーバル、ペアシェイプなどよく使われるカット・サイズを中心にルースを粒売り販売しております。
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1点もの ルース
1点ずつ違った形・サイズで入荷したルースや個々に違った表情を持つルースはオンリーワンの1点ものとして販売しています。
ファセットカットのルース形状から選ぶ
カボションのルース形状から選ぶ
ルースをセットする空枠を選ぶ
ファセットカット ルースの部分名称
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宝石ルース(1) テーブル
一番上の天面で宝石の顔と呼べる部分。
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宝石ルース(2) ガードル
幅が一番広い部分・外周の面。
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宝石ルース(3) クラウン
ガードルを境に上の部分。形状に合わせて様々なカットが施される部分
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宝石ルース(4) パビリオン
ガードルを境に下の部分。クラウンのカットに合わせて工夫されたカットが施される部分です。
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宝石ルース(4) キュレット
底面の尖った部分。パビリオンの全てのカットはここに集約されます。
カボションの「ダブレット」「インターシャ」とは
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ダブレット加工
ダブレットとは2つの石を張り合わせてそれぞれの特性を生かした張り合わせ加工のことを呼びます。カットを施したクリスタルと模様が美しい宝石やシェルなどを組み合わせたものが多くなっています。
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インターシャ加工
「編み込み」という意味を持つインターシャ加工は複数の石を加工前の段階で張り合わせてそのまま加工・研磨する加工のことをそう呼びます。色味の違う石を組み合わせてバイカラーをを作ったりアクセントとして差し色を入れたりと使い方は自由自在です。