
3,480円
【和名・楔石(くさびいし)|英語・Sphene(Titanite)|産地・マダガスカル、スリランカ、パキスタン、ブラジルなど】
スフェーンはチタンを含むケイ酸塩鉱物で、強い光の分散(ファイア)によって鮮やかな虹色の輝きを見せる天然石です。正式な鉱物名はチタナイト(Titanite)で、屈折率・分散率ともに高く、カットされたスフェーンは光を受けると内部から多彩な色がきらめき華やかさを放ちます。
色合いはグリーンを中心に、イエロー、ブラウン、レッド、希少なものではオレンジやゴールドに輝くものもあり、見る角度によって印象が変わる光学的な魅力を備えています。 和名は「くさび石」で、結晶がくさび型(スフェーン=ギリシャ語で“くさび”)をしていることに由来しています。鉱物名としては「チタナイト(Titanite)」が正式名ですが、宝石名としては今も「スフェーン」という名が広く使われています。
モース硬度は5〜5.5とやや低めで、カットや取り扱いには注意が必要ですが、カットされたルースはダイヤモンドにも匹敵するといわれる輝きを持っています。