タンザナイト
タンザナイトについて
【和名・灰簾石(かいれんせき)|英語・Tanzanite|産地・タンザニア】
タンザナイトとはタンザニア産のゾイサイトと呼ばれる緑色の鉱物を熱処理によって青色に変色させた天然石です。有名ジュエラー、ティファニーによって「タンザナイト」という名前が付けられたことでも有名です。近年ではゾイサイトという鉱物名よりもタンザナイトという宝石名(流通名)の方が一般的になってきました。当店ではビーズ、カボション(ルース)、ペンダントトップ、ブレスレット等を販売しております。
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タンザナイトとは
タンザナイトとは、ゾイサイト(灰簾石、かいれんせき)と呼ばれる鉱物の中でも青いものを指す言葉です。深い青色の発色要因は微量のバナジウムです。近年では、緑のゾイサイトを加熱処理によって青くしたものが一般的に出回っています。
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タンザナイトの名前の由来
タンザナイトはもともと「ブルーゾイサイト」という名前が付けられていました。しかし、ニューヨークのティファニー社が、ブルーゾイサイトが初めて発見された土地であるタンザニアの青く美しい夜空を連想し「タンザナイト」と名付け、市場に広めました。そのため、今ではブルーゾイサイトではなく「タンザナイト」という名前が有名になったのです。
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12月の誕生石になったタンザナイト
タンザナイトは2021年に、ジルコンと共に新たに12月の誕生石に追加されました。これまで日本における12月の誕生石はターコイズとラピスラズリの2種類でしたが、タンザナイト、ジルコンが加わったことで4種類になりました。異なった魅力を持つ4種類の天然石は、天然石業界や宝石業界を盛り上げてくれることが期待されています。
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タンザナイトの産状
タンザナイトを含むゾイサイトは、エピドート(緑簾石、りょくれんせき)の系列に属しています。
鉱物学が未発達の頃は、ゾイサイトはトルマリンの一種だと思われていました。これが別の鉱物であると判明した際、スロベニアの貴族で鉱物学者である「ジギスムント・ゾイス」の名を取って「ゾイサイト」と名付けられたのです。
ゾイサイトは変成岩の中に形成されるのが一般的です。緑色片岩相の広域変成岩、接触変成帯、ペグマタイト、熱水脈の中に形成されます。蛇紋岩帯のロジンジャイト(ロジン岩)の主成分となったり、プラジオクレース(斜長石、しゃちょうせき)の変質物として作られることもあります。
かつては「黝簾石(ゆうれんせき)」と呼ばれていたこともありますが、現在ではこの名前は使われていません。
ゾイサイトは共生鉱物としてルビーを伴うことがあり、赤と緑のコントラストが美しいゾイサイトは「ルビーインゾイサイト」という名で市場に出回ります。
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ゾイサイトの仲間たち
ゾイサイトには、成分が似ている多くの仲間がいます。たとえば、ゾイサイトと成分は同じでありながら原子配列が異なった「同質異像(どうしついぞう)」の関係にある鉱物に、クリノゾイサイト(斜灰簾石、しゃかいれんせき)があります。
また、クリノゾイサイトのアルミニウムが鉄に置き換わったものがエピドート、マンガンに置き換わったものがピーモンタイト(桃簾石、とうれんせき)となります。
さらに、クリノゾイサイトのカルシウムがストロンチウムに置き換わったものはニイガタアイトと呼ばれるもので、新潟県の青海町宮花海岸の中から発見された新鉱物です。
タンザナイトの特徴
タンザナイト 鉱物データ
項目 | |
---|---|
和名 | 灰簾石 かいれんせき |
モース硬度 | 6〜7 |
結晶 | 斜方晶系 |
成分 | Ca2Al2Al[OH/O/SiO4/Si2O7] |
比重 | 3.38 |
色 | 青 |
一般的なトリートメント等 | 加熱処理 |
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タンザナイトの歴史
タンザナイトは1967年、タンザニアのメレラニ鉱山で現地のマサイ部族によって発見されました。マサイ部族は、たまたまタンザニアに滞在していたマニュエル・ド・スーザーという宝石探鉱者に青く美しい宝石を見せ、スーザーはそれをサファイアだと考えました。
スーザーの後押しもあり、メレラニ鉱山での青い宝石の採掘は進められていきますが、やがてこの青い宝石がサファイアではなく青いゾイサイトであることが判明します。ティファニー社によって「タンザナイト」と名付けられた青いゾイサイトは市場に広まり、人気を博していったのです。 -
タンザナイトの産地
タンザナイトはその名のとおり、タンザニアでしか採れない珍しい天然石です。タンザニアで産出するタンザナイトの量は年々減少しており、希少性が高まっています。当店でもタンザニア産の美しいタンザナイトを数多く取り扱っています。
タンザナイトの歴史と産地
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タンザナイトの価値
タンザナイトは、タンザニアの夜空を思わせるような深いブルーが鮮やかに発色し、クラックやインクルージョンが少ない透明度の高いものが高い価値を持つとされています。タンザナイトの産出量は年々減少しており、今後ますます価値が上がっていくことが予想されます。当店では、深いブルーが美しい宝石質のタンザナイトを取り揃えています。 -
タンザナイトの多色性
タンザナイトは、見る角度によって色が変わって見える「多色性」という特徴を持っています。タンザナイトは角度によって結晶内部の光の屈折率が異なり、結晶内部を通るうちに光の波長が変わるため、結晶から出てきた光が目に飛び込んできた時に異なった色に見えるのです。
タンザナイトは主に青から紫に色が変わるため、タンザニアの夜空から朝焼けの空への移り変わりを見ているかのような、美しい変化が楽しめます。
タンザナイトの価値
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傷がつかないよう、取扱いに注意
タンザナイトは傷つきにくさを示すモース硬度が6から7と、丈夫な石です。しかしながら、より硬度の高いトパーズやルビー、サファイアなどと一緒にすると、タンザナイトに傷がついてしまう可能性があります。タンザナイトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。 -
普段のお手入れは空拭きで
タンザナイトは汗などで劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。タンザナイトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた布で空拭きをすると、タンザナイトの美しさを長い間保つことができます。 -
汚れが気になる場合は、中性洗剤で洗う
タンザナイトは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ってください。 -
直射日光には当てない
タンザナイトは長時間、直射日光に当てると退色してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。
タンザナイトのお手入れ
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