ロードクロサイト　
インカローズ

ロードクロサイト・インカローズについて

【和名・菱マンガン鉱（りょうまんがんこう）｜英語・Rhodochrosite｜主要産地・アルゼンチン/ペルー】

ロードクロサイトという鉱物は、日本ではインカローズという流通名で親しまれている天然石です。当店ではビーズを中心にブレスレット、ペンダントトップ、カボション（ルース）などを販売しております。

天然石コラム

インカローズ～最高の愛の石に魅せられて～

ロードクロサイトの特徴

ロードクロサイトとは

ロードクロサイトとは、マンガンの炭酸塩鉱物の一種で、鮮やかなピンク色が特徴の天然石です。名前の由来はギリシャ語で「薔薇」を意味する「rhodes」と、「色」を意味する「chros」です。かつて栄えていたインカ帝国が残した鉱山から産出したということで、日本では「インカローズ」と呼ばれる場合もあります。
ロードクロサイトの産状

ロードクロサイトは、マンガンの変成鉱床や熱水鉱床に形成されます。天然石アクセサリーになるようなロードクロサイトは、低温の熱水溶液から成分が沈殿してできたものです。ブドウ状や鍾乳石状の形になり、カットするとレースのような美しい縞模様が見えるロードクロサイトもあります。ロードクロサイトの鮮やかなピンク色の発色要因は、微量に含まれるマンガンです。

ロードクロサイト鉱物データ

ロードクロサイトの産地

ロードクロサイトの産地として特に有名なのは、インカ帝国のあったアルゼンチンやペルーなどです。他にはアメリカ、南アフリカ、メキシコ、オーストラリアなどでも産出します。アメリカのスイートホーム鉱山でかつて産出していたロードクロサイトは結晶の形が美しく、コレクターの間で高い人気を誇ります。日本でも産出したという記録が残っています。

当店ではアルゼンチン産、ペルー産のものを中心に、上質なロードクロサイトを数多く取り揃えています。

ロードクロサイトの価値

. ロードクロサイトは色が鮮やかに発色し、クラックやインクルージョンの少ないものが高い価値を持つとされています。透明度の高いロードクロサイトは幅広いコーディネートに対応します。また、レースのような縞模様の入ったロードクロサイトは、フェミニンなコーディネートに華を添えてくれるでしょう。

当店でも、透明度の高いものから繊細な縞模様の入ったものまで、さまざまな魅力を持つロードクロサイトを取り扱っています。

ロードクロサイトのお手入れ

傷がつかないよう、取扱いに注意

ロードクロサイトは傷つきにくさを示すモース硬度が3.5から4と、とても柔らかい石です。そのため、クォーツやルビー、サファイアやトパーズなど、より硬度の高い石と一緒にすると、ロードクロサイトに傷がついてしまう可能性があります。ロードクロサイトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。
普段のお手入れは空拭きで

ロードクロサイトは汗や水分に弱い石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。ロードクロサイトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、ロードクロサイトの美しさを長い間保つことができます。温泉などに入る時は、ロードクロサイトのアクセサリーは外しましょう。また、酸にも弱いので酸性のスプレーなどがかからないようにしてください。
直射日光には当てない

ロードクロサイトは長時間、直射日光に当てると退色してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。