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スキャポライト
スキャポライト・スカポライトについて
【和名・柱石 (ちゅうせき)|英語・Scapolite|産地・ブラジル/タンザニア/アフガニスタン等】
スキャポライトは産地により様々な色合いが見られる天然石です。アフガニスタン産のパープルのスカポライトはマリアライトと呼ばれ珍重されています。当店ではビーズ、カボション(ルース)、ペンダントトップ等を販売しております。
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スキャポライトとは
スキャポライトとは、メイオナイト(灰柱石、かいちゅうせき)とマリアライト(曹柱石、そうちゅうせき)という2つの鉱物が混じり合った「固溶体(こようたい)」と呼ばれる天然石です。
スキャポライトの名前の由来は、ギリシャ語で柱を意味する「scapos」と石を意味する「lithos」です。また、scaposではなく芯棒を意味する「skapos」であるという説もあります。和名はそのまま「柱石(ちゅうせき)」です。
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メイオナイトとマリアライト
メイオナイトは、カルシウムを多く含む鉱物です。名前の由来は、ギリシャ語でより少ないという意味の「meion」です。1801年に鉱物学者ルネ・ジュスト・アユイが名付けました。
マリアライトはナトリウムを多く含む鉱物です。名前の由来は、名付け親である鉱物学者フォン・ラスの妻の名前です。
メイオナイトかマリアライトの成分、いずれかに偏っているスキャポライトはそのまま「メイオナイト」や「マリアライト」と呼ばれます。
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スキャポライトの産状
スキャポライトはスカルン(マグマが石灰岩に接触し、マグマの成分が石灰岩の中のカルシウムと反応してできた岩石)の中に形成されることが多い天然石です。名前の由来にもなった柱状の大きな結晶を作ることは珍しく、通常は小さい柱状や細かい針状の結晶が密集している形になります。
スキャポライトは屈折率がクォーツに似ており、また分散度はトパーズに似ているので、カットするとクォーツやトパーズと混同されることもあります。
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さまざまな名前を持つスキャポライト
スキャポライトは、含まれるメイオナイトとマリアライトの比率によって呼び名が変わることがあります。
20%から60%のマリアライトと40%から80%のメイオナイトで構成されたスキャポライトを「ウェルネライト」や「ミッゾナイト」と呼びます。スキャポライトではこのタイプがもっとも多いです。
50%から80%のマリアライトと20%から50%のメイオナイトで構成されたスキャポライトを「ディパイライト」や「ディパイア」と呼びます。
また、成分によって名前が変わることもあり、硫酸基(SO-)の多いスキャポライトは「シルビアライト(シルビア石)」と呼びます。
スキャポライトの特徴
スキャポライト 鉱物データ
項目 | |
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和名 | 柱石 ちゅうせき |
モース硬度 | 5.5〜6 |
結晶 | 正方晶系 |
成分 | Ca4[CO3|(AL2Si2O8)3](メイオナイト)とNa4[Cl|(AlSi3O8)3](マリアライト)の固溶体 |
比重 | 2.78 |
色 | 無色、白、黄、ピンク、紫、青、褐色等 |
一般的なトリートメント等 | 一部、照射処理 |
- 市場に出回るようなスキャポライトが産出するのはブラジルやタンザニア、アフガニスタンです。他にはマダガスカル、ミャンマーなどでも産出します。アフガニスタン産の紫のスキャポライトはマリアライトを多く含んでいるため、そのままマリアライトと呼ぶことがあります。当店ではブラジルやタンザニア、アフガニスタン産のスキャポライトを取り扱っています。
スキャポライトの産地
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スキャポライトの価値
スキャポライトは色が鮮やかに発色し、クラックやインクルージョンが少ない透明度の高いものが高い価値を持つとされています。スキャポライトにはさまざまな色がありますが、特に紫色のものは他の色に比べて高い価値を持ちます。当店では透明度の高い、宝石質のスキャポライトを数多く取り揃えています。 -
さまざまな効果を持つスキャポライト
スキャポライトは紫外線に当てると蛍光や、蓄光するものもあります。後者を「テネブレッセンススキャポライト」と呼びます。また、光を当てるとインクルージョンによって虹色に輝くスキャポライトは「レインボースキャポライト」と呼びます。さらに、繊維状のインクルージョンが含まれることによって一筋の光が浮かび上がる「スキャポライトキャッツアイ」や、6条の光が浮かび上がる「スタースキャポライト」も存在します。
スキャポライトの価値
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傷がつかないよう、取扱いに注意
スキャポライトは傷つきにくさを示すモース硬度が5.5から6と、比較的柔らかい天然石です。なので、より硬度の高いクォーツやトパーズ、ルビーやサファイアなどと一緒にすると、スキャポライトに傷がついてしまう可能性があります。スキャポライトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。 -
普段のお手入れは空拭きで
スキャポライトは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。スキャポライトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、スキャポライトの美しさを長い間保つことができます。 -
汚れが気になる場合は、真水や中性洗剤で洗う
スキャポライトは水洗いが可能です。少しの汚れなら真水でじゅうぶん汚れが落ちますが、皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯で優しくもみ洗いします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ります。 -
直射日光には当てない
スキャポライトは長時間直射日光に当てると退色してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。
スキャポライトのお手入れ
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