スギライトについて
【和名・杉石(すぎいし)|英語・Sugilite|産地・ナミビア】
発見した日本人の名前に由来するスギライト、パワーストーンとしても人気の高いお品です。世界三大ヒーリングストーンとしても有名です。鮮やかなピンクやパープルのものは年々値段が高騰しています。当店ではスギライトのビーズ、カボション(ルース)、ペンダントトップ、ブレスレット等を販売しております。
スギライトの特徴
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スギライトの名前の由来
スギライトの名前の由来は、この鉱物を最初に発見した岩石学者の杉健一です。杉氏は当初、この鉱物をミラライト(ミラー石)の一種だと考えていました。しかし、弟子の村上允英の研究によって新種の鉱物であることが判明します。村上氏は、師である杉氏の名前をとって「スギライト」と命名しました。和名もそのまま「杉石(すぎいし)」です。
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スギライトの産状
スギライトは変成層状マンガン鉱床、アルカリ岩、石灰質捕獲岩、錐輝石閃長岩などの中に形成されます。鮮やかな紫色はマンガンに由来します。マンガンを含んでいないスギライトはウグイス色をしています。杉氏や村上氏が研究していたスギライトは後者のウグイス色のものだったため、村上氏は紫色のスギライトを見た時、たいへん驚いたそうです。
スギライト 鉱物データ
項目 |
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和名 |
杉石 すぎいし |
モース硬度 |
5.5~6.5 |
結晶 |
六方晶系 |
成分 |
KNa2(Fe2+,Mn2+,Al)2Li3[Si12O30] |
比重 |
2.80 |
色 |
赤紫、ピンク、淡黄褐色 |
一般的なトリートメント等 |
なし |
スギライトの歴史と産地
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スギライトの歴史
スギライトが初めて発見されたのは1944年、愛媛県の岩城島で数ミリ程度の小さなウグイス色の結晶が見つかっただけでした。しかし、1980年代に南アフリカのカラハリ砂漠にあるウィーセル鉱山にて、大量のスギライトが発見されました。マンガンを含み、鮮やかな紫色をしており、日本のものとは全く異なっていました。
あまりにも外見が異なるため、当初はソグディアナイト(ソグド石)とされていたのですが、アメリカのスミソニアン博物館の鉱物部門に在籍していたDo.J.Dunnの再調査によってスギライトであることが判明しました。
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スギライトの産地
市場に出回るような上質なスギライトが産出するのはナミビアです。他にはイタリア、オーストラリア、カナダ、インドなどでも産出します。スギライトは年々産出量が減っており、特に価格の高騰が進んでいる天然石の一つです。当店では、ナミビア産のスギライトを中心に取り扱っています。
スギライトの価値
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スギライトは紫色が鮮やかに発色し、クラックの少ないものが高い価値を持つとされています。当店では美しい紫の、上質なスギライトを取り扱っています。
スギライトのお手入れ
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傷がつかないよう、取扱いに注意
スギライトは傷つきにくさを示すモース硬度が5.5から6.5と、比較的柔らかい天然石です。なので、より硬度の高いクォーツやトパーズ、ルビーやサファイアなどと一緒にすると、スギライトに傷がついてしまう可能性があります。スギライトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。
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普段のお手入れは空拭きで
スギライトは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。スギライトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、スギライトの美しさを長い間保つことができます。
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汚れが気になる場合は、真水や中性洗剤で洗う
スギライトは水洗いが可能です。少しの汚れなら真水でじゅうぶん汚れが落ちますが、皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でサッと洗います。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ります。
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直射日光には当てない
スギライトは長時間直射日光に当てると劣化してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。